高齢になりお墓の管理ができない!永代供養や新たにお墓を建てる際のポイントとは?

しきたりのルールやマナー

例えば自分が遠方に住んでおり、両親や親戚のお墓を親戚の方に管理してもらっている場合、その方が高齢になり、お墓を維持できなくなるケースも考えられます。

そんな時に選択肢のひとつとして挙げられるのが永代供養ですが、切り替える場合にはさまざまな手続きや対応が必要となります。

そこでここでは、永代供養を選んだ場合にに気をつけるべきポイントについて見ていきます。

また、新たにお墓を建てる際のポイント似ついてもご紹介していきたいと思います。

 

高齢になりお墓の管理ができない場合

例えば夫の両親の墓があっても、父親が先に亡くなり、母親は健在という場合もあります。

そんな時に永代供養を考える場合は、まずは母親に「お父さんのお墓に一緒に入った方がいいの?」またさ「お父さんを連れて近くにお墓を移すのがいい?」などと本人の意向をたずねることが大切です。

また親戚の中には高齢の叔父の代わりに、墓の管理をしてもいいという方もいらっしゃるかもしれません。

 

墓じまいして永代供養を考える場合、まずは親や親戚の意向を確認しよう

しかし後々のことがやはり不安な場合は、まずはお寺に墓じまいして永代供養をお願いしたいんだけどと相談し、それから、親戚にそのことについてお寺から話してもらうのもひとつの方法です。

そんな時には親戚がお盆に帰省している際などに「お墓のこれからについてご相談したいから30分でもいいからちょっと時間をもらえないか」などと話し、お寺の住職の時間に合わせてもらい、時間をとってもらうとよいでしょう。

 

永代供養の手順は?

まずは今あるお墓の管理者に墓じまいをする旨を伝え、永代供養先を見つけましょう。

遺骨を移すためには改葬許可証となっており、お墓の管理者から印をもらい役所に提出します。

墓じまいする場合は、基本的にはお墓を更地にして戻す必要がありますから、お墓から魂を抜く閉眼供養や、石材店へ墓石の撤去と処理のお願いをしましょう。

閉眼供養が終わり取り出した遺骨は、すぐに永代供養先に移さなくても問題ありません。

永代供養先が見つかったらそこに収め、改葬許可証を提出します。遺骨を納めた後に永代供養証明証を頂き、手続きは終了となります。

 

両親の代で墓じまいをした場合、次の世代のお墓はどうする?

両親の代で墓じまいをした場合、次の世代のお墓はどうするのか、という問題があります。

もちろん新たに自分達の入るお墓を購入する方もいらっしゃると思いますが、現在はその他にもさまざまな供養の形があります。

ここではその中から、いくつかご紹介していきたいと思います。

 

①樹木葬

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木をシンボルとするお墓です。桜や紅葉、ハナミズキなどのシンボルツリーの周りに遺骨が埋葬されます。

樹木葬と一口に言っても、樹木ではなく草花や芝生で彩られたガーデン風のものなどさまざまな種類あります。

樹木葬のお墓はコンパクトで、遺骨を埋葬するだけの小さなスペースで済むため、一般的なお墓よりも費用が安く抑えられます。

 

②散骨

遺骨を粉末状にし、海や空、山の中などにそのまま撒くことを散骨と言います。

遺骨を永久に手放せるため今後の管理に対する心配や不安がなくなることや、将来的に費用が発生することがないことなどから近年増えている供養方法となっています。

 

③納骨堂

他人との合同墓に抵抗がある方や、永代供養墓よりも近場に納骨堂があるなどの理由から、骨壷に遺骨を入れたまま安置しておくことができる納骨堂を選ぶ方も最近はも少なくありません。

しかし、納骨堂では管理や永代供養のための費用が発生するほか、供養する方がいなくなったらどうするかといった問題もあります。抱えています。

 

④手元供養

文字どおり、遺骨を手元に置いておくことを手元供養と言います。

そのままの形で自宅などに安置したり、アクセサリーに加工して身に付けるという方法もあります。

 

新たにお墓を建てる際に、墓地や霊園を選ぶ時のポイントとは?

実は墓地のあるお寺や霊園も、経営が悪化すれば最悪の場合倒産しまう可能性があることをご存じでしょうか。

ですから新たにお墓を建てる際には、墓地や霊園選びもとても重要であると言えます。

そこでここでは、墓地・霊園を選ぶ際にチェックするポイントについて見ていきたいと思います。

 

①宗教や宗派

墓地や霊園はその運営主体によって、民営墓地、公営墓地、寺院墓地の3種類に分けられます。

民営と公営の場合、墓地の契約にあたっては宗教・宗派は問われないことがほとんどです。

仏教に限らず、どのような宗教や宗派の方、また無宗教の方ももちろんも墓地を購入することができます。

しかしお寺が運営主体となっている墓地や霊園の場合は、檀家になる条件が課されている場合もあります。

ですからお墓を建てる前には、宗教・宗派についての確認もしっかり行なうようにしましょう。

また民間の霊園の場合は、どこが運営元であるのかをしっかり確認しておくことも大切です。

お寺が名前だけ貸しているような霊園の場合は、万が一運営元が倒産してしまうと、管理費を収めていたとしても、自主的に管理しなければならなくなってしまうケースもあります。

また「お寺さんってどういう風に管理してくれるのですか」と聞いても、実際にはなかなか住職に会って話を聞けないような所は避けた方がよいでしょう。

特に価格が他と比べて安くなっている場合は、よく注意してくださいね。

 

②お墓の価格や費用を確認する

墓地や霊園にお墓を建てる場合は、永代使用料や石の価格や工事代、管理料などがかかり、立地や一区画の面積などによって墓地の価格には幅があります。

ですから事前に全部でどのぐらいかかるのか把握しておくことが大切です。

 

③墓地・霊園の種類による販売時期

民営墓地、公営墓地、寺院墓地はそれぞれ販売時期が異なります。

例えば、民営墓地や寺院墓地が一年を通していつでも墓地を販売しているのに対し、地方自治体が運営する公営墓地は募集時期が一定期間だけに限定されているので注意が必要です。

 

④自宅から近くアクセスがよいかどうか

自宅から近い墓地や霊園を選ぶことは、お墓参りの機会を自然に増やすことにもつながります。

さらに公共交通機関のみで移動可能であったり、あるいは広い駐車場を完備した自動車でのアクセスに便利な立地など、自分の希望を明確にすることも大切です。

 

⑤管理や設備が整っているかどうか

お墓を建てる場合、つい墓地の区画そのものにばかり目が行きがちですが、墓地や霊園には共用のスペースがあり、さまざまな設備が用意されてる所もあります。

例えば法要や会食を行えるスペースや休憩所、駐車場など。共用部分の設備がどれくらい充実しているのかも大切なポイントです。

さらに墓地や霊園の歩道が歩きやすく整備されているか、お手洗いは使いやすいかといった所もも押さえておくと安心です。

また、墓地や霊園には管理事務所が置かれており、管理人の方が、清掃作業や草花の手入れ、法要を行なう際の応対などをしてくれます。

墓地の敷地全体の管理がどれくらい行き届いているのかも忘れずに、押さえたいですよね。

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