施餓鬼供養とは?お布施・法要について

しきたりのルールやマナー

お墓の供養などをする際には、お盆などの決まった時期に僧侶が檀家を廻って先祖の供養を行う施餓鬼という行事があります。

業者に相談にくる方の中には「お葬式が終わった後の供養のことを聞いたら、お坊さんから施餓鬼の話をされた」という方もいらっしゃるようです。

ではこの施餓鬼というのは一体どのようなものなのでしょうか。

今回は施餓鬼の内容やお布施の相場などについてご紹介していきたいと思います。

そもそも施餓鬼とは?お盆には施餓鬼を行う必要がある

施餓鬼とは、お盆に行われることが多い仏教行事の一つです。

餓鬼(がき)とは、俗にいう生前の悪行によって亡者の世界に落とされた魂や無縁仏となっているような霊や魂のことを言い、常に飢えと乾きに苦しんでいる様子のことを指していいます。

つまり施餓鬼とは、そういう人達に食べ物や飲み物などの供物を施すことで餓鬼の供養を行う法要行事のひとつとなっています。

 

施餓鬼法要の内容は?

施餓鬼は、お寺で行われる場合と、僧侶が檀家の家を回って行われる場合の二種類があります。

お寺院で行われる施餓鬼の法要は、僧侶が檀家とともに施餓鬼用のお経を読むことが主体となっていますが、その他に檀家と一緒に食事をとったり、僧侶の法話を聞いたりする場合もあります。

そ内容は寺院によって異なりますが、年に2回、数日かけて行われるのが一般的となっています。

それぞれの檀家の家で施餓鬼が行われる場合は、「施餓鬼棚」と呼ばれる専用の供物棚を作り、その前で僧侶とともに読経します。

施餓鬼棚の作り方については地域差が大きいために一定ではありません、お寺院に依頼することで、どの家庭でも施餓鬼を行うことができます。

 

施餓鬼法要のお布施の相場は?

では、実際に施餓鬼を行う場合、お布施の相場はどのくらいなのでしょうか。ここではその金額について具体的に見ていきます。

 

①施餓鬼法要をお寺で行う場合お布施の相場につて

お寺では、施餓鬼を行事の一環として行っている場所が多くあります。お盆やお彼岸などが多く、お盆の場合は自分のご先祖様の盂蘭盆会と一緒に行うことが多いのですが、施餓鬼をだけを行うお寺もあるようです。

お布施はあくまでお寺で金額が指定される場合もありますが、それ以外の場合は3000円〜1万円となっています。

なおお寺から施餓鬼の案内が届いた場合は、そこにお布施の金額が書いてある場合もあります。

また、卒塔婆をお願いする場合にはお金がかかり一本でだいたい3000円〜1万円となっています。

この場合は、お布施と一緒にした方がよいのか、また別にした方がよいかを確認しておきましょう。

お寺の場合、一般的には受付の際にまとめて支払うケースが多いようです。

ただ実際には1万円を超える場合もありますので、お布施の金額に決まりあるかを調べてから施餓鬼をするかどうか検討するようにしましょう。

 

②施餓鬼法要を自宅で行う場合お布施の相場について

自宅で施餓鬼供行う場合も、平均的な相場はお寺で行う場合とあまり変わりなく3000円〜1万円と言われています。

また自宅で施餓鬼を行う場合は、お車代も入れて包む場合が多く、本来のお布施にさらに5000円〜1万円程を一緒に包む必要があります。

ただこれは地域によって違いがあるので注意が必要です。

もし不安な場合は、お寺に「皆さんどのくらい包まれますか」と聞いてみるのもよいでしょう。

「いくら用意すればいいですか」と具体的な金額を聞いてしまうと「お気持ちで結構です」と答えられてしまうことが多いので気をつけてくださいね。

 

棚経と一緒に行う場合のお布施について

棚経とは、盂蘭盆会に檀家の仏壇や精霊棚の前で僧侶が読経し,祖先の霊を祀ることを言います。

お盆には、施餓鬼だけでなく棚経と一緒に行うお寺が多くあります。その場合も、まずはお寺でのお布施の指定がないか確認してください。

また今まで盂蘭盆会をお寺でお願いしていた方は、今までのお金に施餓鬼のお布施を合わせると思っていれば大丈夫です。

この場合でも、相場は他の場合と同じで、3000円〜1万円となっており、卒塔婆を申し込む場合も一本3000円〜1万円となります。

 

施餓鬼のお布施を払った際には領収書は受け取っておきましょう。

施餓鬼のお布施を払った際には、領収書を受け取っておくことが大切です。僧侶は多くの檀家を回るため、たとえ「じゃあ、こちらで付けておきます」といってもに忘れてしまうこともあるようです。

実際に昨年度の分も受け取っていなくて「去年の分いただいていなかったんですけど…」と催促して、やっと去年と今年の分の領収証をまとめて渡されるというケースもあるようです。

ですから領収書はそのつど請求し受け取っておいた方がよいでしょう。

 

棚経を亡くなって数年経過してから頼んでもよいの?

一般的には、毎年僧侶がお盆の檀家の家に行き、棚経するというのがしきたりとなっています。

しかし中には「実は亡くなった夫とは離婚していて、今まで棚経を頼んでいなかった。数年経ってから頼んでも大丈夫なのか」と悩む方もいるようです

しかしあまり心配する必要はなく「今年からお願いしたいんですが」とお寺にお寺に頼めば、快く引き受けてくれるようですよ。

ただ今まで棚経を行なっていなかった場合、一度しっかりお布施の金額をお寺に確認した方がいいかも知れません。

棚経のみのお布施の相場は、だいたい5000円〜1万円となっています。

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